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【2024年8月時点】中小企業省力化投資補助金の最新情報まとめ

中小企業が抱える人手不足の課題は、日本経済全体にとっても深刻な問題です。

そこで、企業の生産性向上・人手不足解消を目指して、「中小企業省力化投資補助金」という制度が今年から始まりました。

本記事では、この中小企業省力化投資補助金の8月15日時点の最新情報について詳しく解説します。



目次
1.中小企業省力化投資補助金とは
2.中小企業省力化投資補助金の申請フロー

 (1)補助金の概要を確認する
 (2)gBizIDプライムを取得する
 (3)カタログから導入製品および販売事業者を選択する
 (4)販売事業者と連絡を取り、事業計画の作成を行う
 (5)電子申請システムを通じて販売事業者と共同で交付申請を行う
3申請における重要ポイント
 (1)事前にgBizIDプライムの取得が必要
 (2)販売事業者との共同で申請を行う
まとめ



1.中小企業省力化投資補助金とは

引用:公式HP

中小企業省力化投資補助金とは人手不足に悩む企業の課題を解決するための補助金です。

この補助金は、人手不足解決に繋がるIoTやロボットなどの汎用製品の設備導入に対する経費の一部を補助することで、中小企業の生産性向上と人手不足解消、そして賃上げを目的としています。


補助金の概要は以下のとおりです:

・補助対象:「省力化製品カタログ」から製品を選択する
・補助率:導入費用の1/2
・補助上限額:従業員数に応じて200万円から1,000万円(一定以上の賃上げを達成した場合は引き上げ可能)
・申請方法:中小企業と省力化製品を販売する事業者(以下、販売事業者)による共同申請

・条件:
①人手不足の状態であることを客観的データで示すこと
②最低賃金を超える賃金を支払っていること
③労働生産性向上目標(3年間で年平均成長率3.0%以上)を策定すること

・8月以降の変更点
応募・交付申請は随時受付に変更
②製品カタログの充実を図るために、カテゴリと製品登録のサポートが受けられる「カタログ登録サポートセンター」の開設


中小企業省力化投資補助金のポイントとしては、

①製品カタログから選択、②随時募集、③販売事業者と共同申請の3点より、汎用性のある商品を迅速かつ簡単な手続きで申請できる補助金となっていることです。


2.中小企業省力化投資補助金の申請フロー

中小企業省力化投資補助金の申請は、以下の5ステップとなります。

(1)補助金の概要を確認する
(2)gBizIDプライムを取得する
(3)カタログから導入製品および販売事業者を選択する
(4)販売事業者と連絡を取り、事業計画の作成を行う
(5)電子申請システムを通じて販売事業者と共同で交付申請を行う


(1)補助金の概要を確認する

まずは、中小企業省力化投資補助金の公式ホームページにアクセスし、補助金の概要を確認しましょう。

自社の経営戦略や現在抱えている課題と照らし合わせ、補助金の活用によってどのような効果が期待できるかを明確にすることが重要です。


(2)gBizIDプライムを取得する

次に、補助金申請に必要なgBizIDプライムを取得します。

gBizIDは法人および個人事業主に対して発行され、補助金申請や社会保障手続きを簡素化するためのIDです。


(3)カタログから導入製品および販売事業者を選択する

引用:製品カタログ

補助金対象製品のカタログを確認し、自社の業務に最適な省力化設備を選びます。

カタログには現在、検品・仕分システム や無人搬送車など19品目128の製品が登録されています(2024年8月14日更新)。

今後もカテゴリーや製品登録は随時更新されるので、最新バージョンは製品カタログで確認してください。


(4)販売事業者と連絡を取り、事業計画の作成を行う 

選定した製品の販売事業者に連絡を取り、事業計画を策定します。

この計画には、導入の目的や現状の課題、導入予定の設備の詳細、導入後の効果の予測、さらに賃上げなどの取り組みを具体的に記載する必要があります。


(5)電子申請システムを通じて販売事業者と共同で交付申請を行う  

最後に、販売事業者と共同で、電子申請システムを通じて交付申請を行います。

申請には、事業者ごとに必要な書類(※下記参照)をそろえる必要があります。

準備が整ったら、販売事業者から招待された専用フォームにて申請を完了させましょう。

あ申請に必要な書類一覧

【 全事業者共通】
・従業員名簿(中小企業判定用)
・損益計算書(前期・前々期分)
・貸借対照表(前期・前々期分) 

【法人】 
・履歴事項全部証明書(発行から3カ月以内のもの) 
・法人税の納税証明書(その2)直近3期分 
・役員名簿 
・株主・出資者名簿

【個人】
・確定申告書の控え 第一表(直近 1 期分) 
・所得税の納税証明書(その2)(直近 1 期分)



3申請における重要ポイント

(1)事前にgBizIDプライムの取得が必要

中小企業省力化投資補助金を申請するためには、まずgBizIDプライムの取得が必要です。
このIDの取得方法には、書類郵送とオンライン申請の二通りがあり、それぞれ対象者や取得に必要なもの、発行に要する時間は異なります。
補助金活用を検討している方はgBizIDプライムの取得が必要ですので、こちらの記事を参照ください。


(2)販売事業者との共同で申請を行う

補助金の申請は、販売事業者との連携が重要で、共同で交付申請を進めます。

申請のプロセスにおいては、販売事業者が申請者を招待する形で、専用の電子申請システムを通じて手続きを行うことになります。

このため、事前に事業計画書の内容をしっかりとすり合わせ、販売事業者と協力して申請書類の準備が必要です。


まとめ

中小企業省力化投資補助金は、企業が抱える人手不足の問題を解消し、生産性向上を実現するための重要な手段です。

この補助金を活用することで、IoTやロボット技術など最新の省力化設備を導入し、企業の競争力を強化することが期待できます。

申請に際しては、gBizIDの取得や販売事業者との連携が鍵となるため、早めの準備が求められます。

弊社は補助金申請支援も行っていますので、補助金活用を検討されている方はお気軽にご相談ください。



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