中小企業にとって省力化を実現する設備に投資することは、事業の効率化や生産性向上につながります。
しかし、設備投資には多額の費用がかかることが多く、資金面での課題がついて回ります。
そんな中、「中小企業省力化投資補助金」を利用することで、経済的負担を軽減することができます。
この記事では、「中小企業省力化投資補助金」をご検討中の方から、よくいただく疑問やご質問を通じて、補助金の活用方法をわかりやすく解説します。
目次
1 中小企業省力化投資補助金の概要
2 中小企業省力化投資補助金のQ&A
2-1同一製品を複数購入することは可能ですか?
2-2何度でも申請できますか?
2-3選択した製品の業種に自社の業種がない場合は?
2-4取得した設備に対して保険に加入することはできますか?
2-5既に所有する製品の置き換えは補助対象になりますか?
2-6採択率は上げられますか?
2-7どうやって申請すればいいのか?
2-8申請したらどれくらいで採択されるの?
2-9 欲しい製品があれば、この補助金を使って購入できますか?
3 まとめ
引用:公式ページ
中小企業省力化投資補助金は、中小企業が省力化や自動化を図るための設備投資を支援する補助金制度です。
これにより、労働力不足の解消や生産性向上を目指す企業が、ロボットや自動化機器などの省力化機器を導入しやすくなります。
・補助対象製品:「省力化製品カタログ」から製品を選択
・補助率:導入費用の1/2
・補助上限額:従業員数に応じ、200万~1,000万円(一定以上の賃上げを達成した場合は引き上げ可能)
・申請方法:中小企業と省力化製品を販売する事業者による共同申請
中小企業省力化投資補助金は、他の補助金と比較して複雑な部分があり、多くの方が不明点を抱えています。
これから申請を検討している方の参考となるよう、よくある質問への回答をまとめました。
A 可能です。
同一製品を複数購入し、それぞれ異なる事業所に導入することができます。
ただし、過剰な数量や不必要な重複投資と判断されないよう、申請書に適切な理由を記載することが重要です。
A 何度でも申請可能です。
同一事業者による申請回数に上限はありませんので、基本的には何度でも申請できます。
ただし、同じ事業に対して複数回申請する場合や、目的が重複する申請は制限されることがあります。
また、他の補助金との併用には注意が必要です。
例えば、「ものづくり補助金」を過去10カ月以内に受け取っている場合や、過去3年間に2回以上「ものづくり補助金」の交付決定を受けた事業者は申請できないことがあります。
A 条件を満たせば申請も可能です。
省力化投資補助金では、補助金の効果を最大限に引き出すため、導入する製品が対応する業種と申請者の業種が少なくとも1つ一致することが条件です。
ただし、主たる業種が異なる場合でも、対象業種を一部でも営んでいれば申請が可能です。
例えば、小売業のスーパーが飲食業としてレストランを併設し、レストランに配膳ロボットを導入する場合、飲食業として申請できます。
A 加入可能です。
補助金を利用して導入した設備も、通常の企業財産として管理する必要があるため、火災保険や損害保険に加入することが推奨されます。
特に、補助額が500万円以上の場合、事業計画期間中に火災などによる損失に備えた保険や共済への加入が必須です。
なお、保険料は補助金の対象外なので、企業が負担する必要があります。
また、実績報告時に保険加入を証明する書類の提出が求められるため、期限まで保存しておくことが重要です。
A 原則として、既存製品の単純な置き換えは補助対象外です。
既に所有している製品の単純な置き換えや、省力化効果が得られない場合は補助対象になりません。
しかし、置き換えによって省力化や効率化が実現できる場合、その効果を証明できれば補助対象になる可能性があります。
A.審査基準を理解し、計画を明確にすることで採択率を上げることが可能です。
審査では、設備が業務の効率化や労働力削減にどれだけ貢献するかを評価する「省力化・効率化の達成度」、投資に対してどれほどの効果が得られるかの「費用対効果」、設備導入後の事業の安定性や成長性を評価する「事業の持続性・成長性、企業の財務状況」が判断されます。
これらの基準に沿って、具体的な設備効果を示し、計画をしっかり立てることで、採択率を高めることが可能です。
引用:公式ページ
A. 販売事業者と共同で申請を行います。
補助金を活用したい企業が、直接申請することができません。
省力化製品カタログから省力化製品を取り扱っている販売事業者を1社選んで、共同で申請を行います。
ほかの補助金とも仕組みが異なる部分があるので、こちらの記事「中小企業省力化投資補助金の申請方法を徹底解説」を参照してください。
A.1〜2か月程度を見込んでいます。
採択までの具体的な期間は個々の申請によって異なる可能性がありますが、おおよそ1〜2か月程度で採択・交付決定が行われる見込みとなっています。
A.省力化製品カタログに掲載されている製品に限定されています。
カタログに掲載されていない製品は、この補助金を使って購入することができません。
省力化製品カタログを確認し、カタログから自社の課題解決に適した製品を選択しましょう。
選択した製品の販売事業者と連携し、共同で申請を進めることができます。
人手不足の中小企業には、中小企業省力化投資補助金の活用が設備投資の際に非常に役に立ちます。
しかし、申請には一定の手続きや条件が伴います。
今回ご紹介したご質問と回答を参考に、申請の準備を万全に整え、スムーズな活用を目指しましょう。弊社は補助金申請の支援を行っているので、中小企業省力化投資補助金のことでお困りの際はお気軽にご相談ください。
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