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補助金と助成金の違いとは?補助金コンサルタントが解説!

皆さんは「補助金」と「助成金」の違いについて、ご存じですか?
いずれも国や地方自治体からの資金支援制度ですが、その仕組みや目的が異なるため、正しく理解して活用することが重要です。
本記事では、補助金コンサルティング会社のインターン生が、先輩のコンサルタントにインタビューし、それぞれの特徴や違いについて伺ってきました。(2025年1月29日)



目次

1 紹介

2補助金・助成金についてインタビュー

2-1 「補助金」と「助成金」って何が違うの?

2-2 「補助金」はどんなもの?

2-3 「助成金」はどんなもの?

2-4 補助金と助成金、どっちを活用すべき?
3 申請時の注意点と活用のコツ



1 紹介

インタビュアー:熊谷(インターン生 / 2025年度入社予定)

現在大学4年生で、大学期間中(3年間)に複数業種の営業職(インサイドセールス)を経験。本ブログの運営会社の株式会社New Beginnings Japanのインターン生として、補助金の記事執筆や営業業務に従事。来年度よりコンサルタント職として活動予定。


ゲスト:清水(先輩コンサルタント)

新卒で補助金コンサルティングを行う(株)New Beginnings Japanに入社。
入社後は、事業再構築補助金などの国の補助金に加え、東京都や千葉の地域の補助金や税制優遇制度の申請支援に従事。


2補助金・助成金についてインタビュー

2-1 「補助金」と「助成金」って何が違うの?

清水さん、補助金と助成金の違いについて教えてください。

わかりました。補助金は主に「経済産業省」が管轄し、経営革新や技術革新、生産性向上、IT化などの事業成長への取り組みを支援する制度なんだ。
一方で助成金は主に「厚生労働省」が管轄していて、雇用の促進や人材育成に関する取り組みを支援する制度なんだよ。
ちなみに、「補助金」と「助成金」の違いをまとめるとこんな感じになるよ。


2-2 「補助金」はどんなもの?

清水さん、補助金についてもう少し詳しく教えてほしいです。

補助金は、国(経済産業省)や地方自治体が企業の成長や研究開発費、生産性向上、IT化などに向けた設備投資等の取り組みに対して資金面から支援する制度なんだ。
例えば中小企業省力化投資補助金(補助上限額:1500万円、補助率1/2)を利用して1000万円の設備投資を実施したとすると500万円も支援してもらえるんだよ。

それは凄いですね!補助金を活用することで設備投資にかかる資金を節約することができるんですね?

そうだね。
でも、補助金は限りある予算の中で採択枠が決められているから、採択されるには綿密な事業計画書の準備が必要でとても大変なんだよね。

清水さんが2025年に注目している補助金はありますか?

個人的には、「中小企業省力化投資補助金」が気になっているかな。
2024年から始まった制度だけど中々うまく活用できず、最近は制度が変わりつつあるから、今年活用できる事業者は増えるんじゃないかなと思ってるよ。
あとは、この記事を読んでる製造業のお客さんとかは、「中小企業新事業進出補助金」や「ものづくり補助金」も使える方も多いかもしれないね。
それぞれの補助金について下記の表にわかりやすくまとめてみたよ。


補助金名内容補助上限額補助率
中小企業省力化投資補助金人手不足に悩む企業がIoTやロボットなどの省力化製品の導入1500万1/2 -2/3
中小企業新事業進出補助金新市場・高付加価値事業への進出にかかる設備投資等の導入7000万円1/2〜2/3
ものづくり補助金生産性向上や賃上げに向けた新製品・新サービスの開発に必要な設備の導入4000万円1/2〜2/3

2-3 「助成金」はどんなもの?

清水さん、次は助成金について教えてほしいです。

助成金は国(厚生労働省)が雇用の促進や人材の育成を通して、事業の継続を図る企業の取り組みを資金面などから支援する制度なんだよ。助成金は申請要件を満たしていれば基本受給できる制度なんだ。

どんな助成金があるんですか?

具体的には、非正規雇用労働者の正社員化や処遇改善を行う事業主を支援する「キャリアアップ助成金」や景気悪化などで従業員の休業を余儀なくされた事業主に給与の一部を助成する「雇用調整助成金」があるね。


2-4 補助金と助成金、どっちを活用すべき?

清水さん、補助金と助成金どちらを活用するのがベストなんですか?

難しい質問だね。僕は利用する目的で適切なものを選択することが重要だと思うよ。

それはどういうことですか?

補助金と助成金の違いの話とも重なるけど、補助金は基本事業を成長させるためのもので、助成金は雇用の促進や人材育成のためなので、自社の目的や用途に応じて、どちらか一方、もしくは両方とも活用しても良いと思うよ。


3 申請時の注意点と活用のコツ


補助金や助成金を活用するにあたって、注意する点などはありますか?

補助金と助成金に共通して注意してほしいポイントは2つあるよ。1つ目は、申請書類には〆切があるため応募期間や申請スケジュールを定期的に確認すること。補助金や助成金の中には急遽募集を実施するものもあり、スケジュールの変動が激しいから、逐一情報が更新されていないかの確認が重要だね。2つ目は、補助金も助成金も基本的に振り込みは後払いになるため資金繰りには要注意なことかな。たまに中小企業の経営者の方で資金面に乏しくて、短期での資金調達を理由に補助金や助成金の利用を検討されている方もいるんだ。ただ、補助金や助成金は対象事業を実施し、必要な報告や審査を経た後に支給されるから注意が必要だよ。

補助金も助成金も専門家に丸投げしたほうがよさそうですね。

そうでもないんだな。助成金は社会保険労務士が代わりに申請することが可能だけど、補助金は専門家が代わりに申請することができないから補助金を受け取りたい企業と専門家が協力し合うことが重要なんだよね。
具体的には今後の事業計画をあらかじめ作っているかや会社のビジョンを明確化できているかが採択率を大きく左右するんだよ。

最後に補助金や助成金を活用するにあたって重要なポイントを教えてほしいです。

いい質問だね!補助金や助成金を活用する上で重要なことは、わからない点や不明な点がある場合は適切な専門家に相談することだね。

助成金は社会保険労務士、補助金は認定経営革新等支援機関に相談するのがおすすめだね。

僕たちの会社って認定経営革新等支援機関ですよね?

お!さすがだね!
僕たち株式会社New Beginnings Japanは認定支援期間だから様々な補助金に関するサポートを行っているんだよ。熊谷さんも今後補助金コンサルタントとして皆さんをサポートできるように勉強していかないとね。

早く一人前のコンサルタントになれるよう勉強します。
今日はここでインタビューを終わります。ありがとうございました。



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