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【補助金】事業計画書をChatGPTで作成する際のリスク

ChatGPT - Wikipedia

今回は補助金で事業計画書を作成する際にChatGPTを活用されるか検討中の方向けの内容です。

最近ChatGPTが普及しだし、事業計画書もA Iが作成してしまうような時代になりました。

わからないことがあればアドバイスも含めAIが回答してくれます。

そんな便利すぎる時代になった一方で危険性もあります。

今回はChatGPTを活用する際の危険性と対策を以下で紹介して行きます。

ぜひ、ご覧になってください。

目次

①ChatGPTとは
②危険性
③事例

④どうすればいいのか(対策)

ChatGPTとは


真実を話せない、聞けない」中国版チャットGPTが背負う悲しき宿命 世界的ブームの対話型AIが突きつける大問題、科学技術は中立でいられるか?(1/5)  | JBpress (ジェイビープレス)

ChatGPTはOpenAIによって開発された高度なAI言語モデルでGPT-4アーキテクチャに基づいています。

このモデルは自然言語処理タスクに優れた性能を発揮し人間と同様に自然な文章を生成できます。

ChatGPTは質問応答、会話、要約、翻訳などのタスクに適用されています。

ユーザーとの対話を通じて情報提供や問題解決をサポートします。

ただし、最新情報は2021年9月であるためそれ以降の情報は持っていません

また、AIモデルであるため誤った情報や不適切な回答を提供することがあります。

危険性


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ChatGPT5つの危険性


①バイアス

ChatGPTは大量のテキストデータを学習しており、そのデータに含まれる偏見やステレオタイプがモデルに取り込まれることがあります。

その結果、不適切な回答や差別的な表現を生成する可能性があります。

②誤った情報

ChatGPTは常に正確な情報を提供できるわけではありません。

学習データや知識の限界、アルゴリズムの理解力の不十分さから誤った情報や不正確な回答を提供することがあります。

③悪用の危険性

悪意を持ったユーザーがChatGPTを利用してデマの拡散や偽情報の生成、オンラインでの嫌がらせやプロパガンダに利用することもあります。

④個人情報の漏洩

ChatGPTは学習データに含まれる個人情報を再現するリスクがあります。

また、ユーザーの個人情報を適切に扱わない場合、プライバシーの侵害や情報漏洩が発生する可能性があります。

⑤依存性

過度にChatGPTを利用することで人間同士のコミュニケーションが減少し社会的スキルの低下や人間関係の悪化が起こる可能性があります。

危険性として以上の5つがあげられます。

中でも事業計画書を作成する際に気をつけるべき点は顧客情報と個人情報です。

これから先でもう少し深掘りしていきます。

個人情報の漏洩の3つ原因


1 学習データの問題

ChatGPTは大量のテキストデータを学習し、その中には個人情報が含まれることがあります。

モデルがこれらのデータを学習することで生成される文章に個人情報が含まれるリスクが生じます。

2 データ保護の不十分さ

ChatGPTの開発者や運営者がユーザーの個人情報を適切に保護せず安全対策が不十分な場合、サービスを利用するユーザーのデータが漏洩する可能性があります。

3 間違った情報処理

ChatGPTがユーザーから提供された個人情報を適切に処理せず生成される文章にその情報が含まれることがあります。


③事例

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情報漏洩の事例を紹介します。

今までで以下のような事例がありました。

・別のユーザーの氏名やメールアドレス、住所、クレジットカード番号の下4桁、カードの有効期限が表示された

・他人のチャット履歴のタイトルが誤って第三者に表示されるというバグが発覚

以上の事例から入力した情報が外部に誤って流出してしまう可能性があります。

④どうすればいいのか(対策)


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補助金で事業計画書作成をする際対策すべきことは3点あります。

①自社や顧客の情報をChatGPTで打ち込むことを避ける

ChatGPTは常に学習しています。

その内容はChatGPTに打ち込まれたテキストも含まれます。

そのため、ChatGPTで打ち込んだ情報は外部流出する危険性があることから自社や顧客の情報の入力を避ける必要があるのです。

②事業計画書作成で使用する際は市場ニーズや競合の調査等に限定する

事業計画書の作成で自社情報載せられないならChatGPTの意味がないと思われたのではないでしょうか。

しかし、計画書内で市場ニーズや競合等の市場情報は自社情報の部分が少ないです。

そのため、市場ニーズや市場調査、競合などの情報を計画書に載せる時に活用することを推奨します。

その場合、一点だけ注意点があります。

ChatGPTの情報は2021年9月までとなっているため、最新の情報が必要であればインターネットで情報を探すことが必要です。

最近の情報ではプラグインや拡張機能で2021年9月以降の情報も適用されるようになるらしいですが、実装時期は特定されていません。

③組織内での取り扱いのルール化

組織でChatGPTを取り扱う際は社員に取り扱い方法を周知させましょう。

導入されるのは良いのですが、危機管理を行なった上で実施しましょう。

コンピュータ関連は難しいから若手に任せようという考えは危険です。

社内全員にしっかり周知することで万が一のことを少しでも防ぐことができます。

以上が今回の記事の内容です。


今回は事業計画書作成をChatGPTの活用で行う方向けの記事でした。

もし、この記事をご覧になって補助金の事業計画書の作成を専門家に任せたいという方はお気軽にお問い合わせください。



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