弊社がサポートしたものづくり補助金の採択事例を紹介します。
今回は、ものづくり補助金のなかでも、スポーツ用品に関する事例です。
それぞれの補助の必要性や補助事業におけるビジネスモデルなどについて解説するので、補助金獲得の際の参考にしてください。
当該事業は、千葉県でウェットスーツの製造や開発をしている会社です。
ウェットスーツのオリジナルブランドを販売するほか、他社ブランドのOEM製造も行っています。
国内外プロサーファーにも愛用されているウェットスーツで、独自の商品・製造技術の研究開発まで実施。
独自性や強み、今後の市場展開の予測などによって、結果として10,500,000円の補助金獲得に成功しました。
公益財団法人 日本生産性本部がまとめた『レジャー白書 2018』によると、サーフィンおよびウインドサ ーフィンの参加人口は、2017 年において約 60 万人。
ウエットスーツの新調や買換えに一人当 たり年間平均 20,000 円出費すると想定すると、ウエットスーツの市場規模は約12億円と言われています。
さらに、東京オリンピックにおいてサー フィンが正式競技種目になってたことで、サーフィン市場はより拡大すると期待できます。
当該事業の補助事業は、「コロナ時代における新たな販売方法の確立と業界をリードする独自の商品の生産体制を強化する」というものでした。
上記の作業フローのなかで補助対象となったのは、以下の2つです。
「なぜ上記の2つを補助対象としたのか」について、以下で解説します。
ショップでの採寸は、サーフショップにて、店内でお客様の身体のさまざまな部分の長さをメジャーで計測します。
しかし、以下の問題があります。
解決方法として、オンラインで顧客の体形の寸法が取得できるオンラインシステムの開発を考案。
これは、ものづくり補助金の「低感染リスク型ビジネス」に該当するため、補助対象となりました。
複数の生地パーツの接合で行う工程は、以下のとおりです。
しかし、以下の問題がありました。
解決方法として、接着部分の熱圧着作業専用機器の導入を考案し、機器の導入として補助対象となりました。
当該事業での独自性や革新性として、以下のポイントがあります。
【オンライン採寸システム】
【熱圧着作業専用機器の導入】
当該事業を通しての、将来に向けた展開として、以下の流れを記載しています。
当該事業は、オリジナルブランドで野球用グローブを開発しています。
北欧フィンランド産の高品質牛革を使用した「軽さ」や、注文者の手の形やグローブを使う時の癖などを細かく測定ヒアリングし、すべて手作りで一品一品丁寧に仕上げるなどの特徴があります。
昨今ではオリジナルブランドの愛用者が増えており、SNSでも取り上げられるようになりました。
野球用グローブの新たな展開や事業拡大の展望などにより、結果として10,500,000円の補助金獲得に成功しました。
当該事業においては、以下2つの課題がありました。
そこで、課題解決のために、以下の取り組みを補助金で行うと考案しました。
「受注販売方式の転換」については、ものづくり補助金の要件「非対面型ビジネスモデルへの転換」に当てはまります。
当該事業において、強みとなるのは生産性の向上と安全性の向上です。
当該事業のように、オーダーメイドでグローブを製造販売する事業者はいるものの、そのほとんどは一人の代表が手作りしている小さな工房となっており、機械化されず生産量も限られてしまいます。
当該事業は、CADシステムとカッティングマシンを導入することで、作業の省力化や時間短縮、品質・安全性の向上を強みとしました。
このような機械化・自動化を図る点において、本補助事業は同業他社にはない高い独自性・革新性を実現していると言えます。
当該事業を通しての、将来に向けた展開として、以下の流れを記載しています。
今回紹介した事例のように、スポーツ用品の製造・開発・販売事業は、ものづくり補助金の対象となります。
しかし、補助金の採択をうけるためには、自社の強みや今後の展望、なぜその補助事業が必要なのか?などを、細かく記載しなければいけません。
どれだけ市場規模が大きく魅力のある製品でも、申請書類の内容次第では採択を受けられない可能性があります。
そのため、ものづくり補助金を申請する際は、専門家へ依頼することをおすすめします。
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