2025年に入り、「中小企業新事業進出補助金」が新設されました。
中小企業が新たな事業に取り組む際は、資金面で大きな負担が発生し、経営面で大きな損失を生む可能性があります。
この補助金は、新事業に挑戦する中小企業を支援するための制度です。
現時点で公募は行われていませんが、2025年3月時点で公開されている中小企業新事業進出補助金の情報について解説していきます。
目次
1 中小企業新事業進出補助金とは?
1-1 事業再構築補助金との違い
1-2 活用事例
2 中小企業新事業進出補助金の具体的な中身
2-1 補助対象者
2-2 申請要件
2-3 補助対象経費
2-4 補助率・補助上限額
3 申請スケジュールと注意点
3-1 申請スケジュール
3-2 申請における注意点
4 まとめ
中小企業新事業進出補助金は、中小企業が既存の事業とは異なる新市場・高付加価値事業への進出にかかる設備投資等を支援する制度です。
これにより、既存事業に依存した経営体制から脱却し、安定した事業基盤を構築することで最終的には賃上げに繋げることを目的としています。
中小企業新事業進出補助金は、事業再構築補助金の後継制度です(事業再構築補助金に関してはこちらの記事を参照ください。)
2つの補助金の相違点は以下の通りです。
事業再構築補助金 | 中小企業新事業進出補助金 | |
目的 | コロナに適応するための事業転換 | 新市場・高付加価値事業への進出 |
基本要件 | 年平均成長率3~5% | 年平均成長率4%以上の増加 |
補助金の下限額 | 100万円 | 750万円 |
対象経費 | 研修費、廃業費が含まれる | 研修費、廃業費が含まれない |
中小企業新事業進出補助金は、事業再構築補助金と比較して幅広い業種(分野)で活用することができます。
また、補助金の下限額が大きく異なっており、中小企業新事業進出補助金の方がより大規模な投資を想定しています。
中小企業新事業進出補助金は、事業再構築補助金と比較して幅広い業種(分野)で活用することができます。
また、補助金の下限額が大きく異なっており、中小企業新事業進出補助金の方がより大規模な投資を想定しています。
柑橘類加工業者が加工技術を活かしてビタミンC配合化粧品事業に進出 (想定)従業員数は30人でビタミンC配合化粧品を製造するための機械を5000万円で導入する。 (算定)5000万円×1/2=2500万円 中小企業新事業進出補助金を活用することで2500万円の支援を受けることができる。 |
補助対象者になるためには、以下の2つの要件を満たす必要があります。
①中小企業、個人事業主であること。 ②事業の成長・拡大に向けた新規事業への挑戦を行う事業者であること。 |
中小企業新事業進出補助金に申請するためには以下の要件をすべて満たす、3〜5年の事業計画であることが求められます。
①付加価値額の年平均成長率が4.0%以上であること。 ②1人あたり給与支給総額の年平均成長率が、事業実施都道府県における最低賃金の直近5年間の年平均成長率以上、又は給与支給総額の年平均成長率+2.5%以上増加していること。 ③事業場内最低賃金が事業実施都道府県における地域別最低賃金と比較して30%以上であること。 ④次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を公表等していること。 |
※要件の②・③が未達の場合、未達成率に応じて補助金の返還を求められるため注意が必要です。
ただし、企業全体として営業利益が赤字の場合や、天災など事業者の故意ではない原因による未達の場合は返還が免除される可能性があります。
補助対象経費は以下の通りです。
建物費、構築物費、機械装置、システム構築費、技術導入費、専門家経費、外注費、知的財産権等関連経費、運搬費、広告宣伝費、販売促進費 |
※対象経費の総額は、1500万円以上である必要があります。
補助上限額は従業員数の規模により異なり、以下の通りです。
従業員数 | 補助金額(大幅賃上げ特例適用後) | 補助率 |
従業員数20人以下 | 2500万円(3000万円) | 1/2 |
従業員数21~50人 | 4000万円(5000万円) | 1/2 |
従業員数51人~100人 | 5500万円(7000万円) | 1/2 |
従業員数101人以上 | 7000万円(9000万円) | 1/2 |
※補助の下限額は750万円となります。
※大幅な賃上げ特例適用事業者になるためには、2つの要件を満たす必要があります。
①事業終了時点で事業場内最低賃金が50円以上増加していること。 ②事業終了時点で給与支払総額+ 6%を達成していること。 |
申請スケジュールは上記の図をご確認ください。
公募の開始日は現時点では未定です。
中小企業新事業進出補助金の申請にあたり以下の点に注意する必要があります。
1. GビズIDの取得
本補助金を申請するためには「GビズIDプライムアカウント」を取得する必要があります。
GビズIDとは補助金の電子申請を行う際に必要なIDです。
詳しい申請方法は「GビズID公式サイト」で確認することができます。
※GビズIDの発行には2週間前後かかるため、事前に取得しておくことが重要です。
2. 適切な専門家への相談
中小企業新事業進出補助金は2025年度に新設された制度です。
中小企業が単独で申請を行う場合、過去の事例がない点や情報が少ないため、書類不備などのリスクが増加します。
書類不備などが原因で不採択になる可能性もあるため、認定支援機関などの専門家に相談しながら申請を行うことが重要です。
本記事では2025年に新設された「中小企業新事業進出補助金」について解説しました。
中小企業新事業進出補助金は「新事業」に関する取組を支援対象としているため、幅広い業界で利用することができる補助金です。
しかし、新設された補助金は情報が少なく、補助金を活用した経験のない企業にとっては手続きのハードルが高くなります。
弊社は千葉県内で総支援実績数No.1を誇る認定支援機関です。
補助金に関する豊富な経験やノウハウを活かし、様々な企業様の支援をしているので、お気軽にご相談ください。
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