「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」は、東京都内の中小企業を対象とした助成金です。対象事業での機械設備の購入経費について、最大1億円の助成金が受けられます。
本記事では「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」の概要をまとめました。また審査方法や、申請にあたっておすすめの方法も紹介します。
機械設備の購入を予定しているのでしたら、ぜひ活用を検討してみましょう。
「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」は、東京都および東京都中小企業振興公社によって、令和3年(2021年)度から実施されています。
令和3年に策定された『「未来の東京」戦略』を推進するための事業の1つです。
事業目的について募集要項から引用で紹介します。
1 事業目的
本事業は、変化・変革に正面から向き合い、先端技術を活用して持続的発展を目指す中小企業者等が、更なる発展に向けた競争力の強化、デジタルトランスフォーメーション(以下「DX」という。)の推進、都市課題の解決に貢献し、国内外において市場の拡大が期待される産業分野におけるイノベーションの推進、後継者による新たな取組みに必要となる機械設備等を新たに導入するための経費の一部を助成します。これにより、都内中小企業の自ら稼ぐ力を強化し、新たな事業展開やイノベーションの創出を促し、「稼ぐ東京」を実現することを目的としています。
引用元:第5回躍進的な事業推進のための設備投資支援事業~設備投資の助成金~募集要項
助成対象となるのは、東京都内に登記簿上の本店または支店があって2年以上事業を続けているすべての事業者です。個人でも、東京都内で開業届を出して事業を営んでいるのなら助成の対象となります。
対象となる業種は限定されていないものの、助成対象となるのは以下の4つの事業です。
助成対象事業について、それぞれ概要をチェックしてみましょう。
助成対象事業の1つが「競争力・ゼロエミッション強化」です。ゼロエミッションとは、廃棄物のエミッション(排出)をゼロにすることを意味します。
自社の発展に向け、競争力強化を目的とした事業展開に必要な機械設備を導入する事業・ゼロエミッションを目的とした事業が対象です。
例)量産体制の構築・生産工程の改善・コストダウンなど
また競争力を強化しつつ省エネを実現するために必要な、機械設備の導入も助成対象です。
DX推進も助成の対象です。次のような事業が対象として考えられます。
申請にあたっては、「①IoT・AI活用・②ロボット・③その他」から技術区分を選びます。
ただ単に機械設備を導入するだけでは助成対象になりません。DX推進に向けた戦略を踏まえ、生産性向上を図る計画が求められます。
都市問題の解決におけるイノベーション創出も、助成対象となる事業です。
9つの産業分野のうちいずれかに関する製品で、新規事業活動を行うために必要な機械の導入が対象となります。
製造業なら「防災・減災・災害対策」や「インフラメンテナンス」など、さまざまな分野に該当する可能性があるでしょう。新規事業を検討しているのなら、該当する分野での活動ができないか、検討してみるのもよいかもしれません。
なおイノベーションの場合は、単に製造品目を増やすだけでは助成対象外です。新たな生産方法・新たな販路の開拓などへの取り組みが求められます。
「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」では、後継者チャレンジも助成対象です。事業承継をきっかけとした事業多角化や、経営課題への取り組みなどで必要になる機械設備の導入が対象となります。
後継者チャレンジの場合、対象となるのは以下の事業者です。
基準日の3年前から助成対象期間の起点の前日まで(令和2年4月1日から令和5年9月30日まで)に事業承継を行った事業者又は行う予定の事業者
引用元:第5回躍進的な事業推進のための設備投資支援事業~設備投資の助成金~募集要項
ただし登記簿謄本や開業届などで、承継の事実が確認されます。
また面接審査では、後継者の出席が必須です。
「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」の助成金額は、100万円~1億円です。
DX推進なら、助成限度額は最大1億円で、助成率は3分の2以内となります。競争力・ゼロエミッション強化の場合、特に省エネ効果が高い取り組みは助成率が拡充される仕組みです。
金額は事業区分や常用従業員数によって変わります。
「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」の審査方法を紹介します。
審査は一次審査・二次審査の2つです。申請すると、次のような流れで審査が進められます。
採択率は非公開となっているものの、面接があるため低めだといわれています。そこで採択率を高めるためには、面接審査への対策も必要です。
一次審査は提出した書類の内容をもとに進められます。募集要項の内容を確認しながら書類を作成しましょう。特定の条件を満たすと加点措置も受けられます。
申請書類の作成にあたって大切なのが事業計画です。
目的との適合性や実現性を明確にする必要があります。
「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」の二次審査では、面接による審査が行われます。面接では口頭での説明や質疑応答があり、時間は25分前後です。
一次審査を通過しても、二次審査で落とされてしまう可能性もあります。
書類での審査時と同様に、面接でも事業計画が大切なポイントです。また導入予定の機械設備の価格が妥当かも審査されます。
面接で落ちることがないよう、事前に入念な確認を行ってください。
現在注目されているDX化推進にも役立てられるのが、「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」です。中小企業にとって、設備の導入で1億円もの助成が受けられるのは大きいでしょう。そのため自社のDX化推進や事業承継にあたっては、ぜひ活用したい助成金の1つです。
しかし本事業の審査には面接もあり、助成金の採択率は低めとなっています。自社だけで対策するのでは、助成を受けるのが難しいかもしれません。
そこで申請にあたっては、補助金・助成金支援の専門家に相談するのがおすすめの方法です。専門家なら豊富な知識をもとに、書類作成から面接まで、適切なサポートをしてくれます。
対象となる事業を行う予定があるのなら、まずは専門家まで相談してみましょう。
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