みなさんは、ものづくり補助金の審査基準をご存じでしょうか。
また、申請書や事業計画書は審査基準を満たしているか意識しながら作成できていますでしょうか。
「審査基準なんてあるのか…」
「審査基準はあまり意識していなかったな」
という方もいらっしゃるかとおもいます。
審査基準をおさえるのに5つのポイントがあります!
①改めて審査基準の重要性を確認
②申請要件と審査項目
③審査項目の技術面
④審査項目の事業化面
⑤審査項目の政策面
です。
審査基準はものづくり補助金が採択される上で重要なことです。
今回は、審査基準でおさえてほしい5つのことについて紹介いたします。
まず、いきなり紹介するのではなく審査基準の重要性を確認していただきたいです。
ものづくり補助金はしっかりと基準が設けられたうえで採択されています。
したがって、審査基準を無視した他社よりもものすごい計画書や誰も思いつかないようなものは採択されません。
ものづくり補助金は中小企業庁などが行っていて、要件を満たしていることが必要となっています。
審査基準に従って評価され、他よりも優れていて実現可能性が高いと判断された場合に採択されるのです。
そのため、審査基準で要求されていることを満たしたうえで高い評価を受けなければものづくり補助金は採択されにくくなります。
ここまでで、審査基準の重要性を理解していただけたでしょうか?
ものづくり補助金は、
・革新的な製品
・サービス開発又は生産プロセス
・サービス提供方法の改善
に必要な設備やシステム投資等を行う中小企業が支給の対象となっています。
ものづくり補助金を受け取るには、
①下記の内容を満たした3年〜5年の事業計画を策定すること
②従業員にその内容を表明すること
が必要です。
・給与支給総額を年率平均1.5%以上増加すること
・事業場内最低賃金を地域別最低賃金+30円以上の水準にすること
・事業者全体の付加価値額を年率平均3%以上増加すること
ものづくり補助金の審査項目では、技術面、事業化面、政策面の3つが特に重要になってきます。
この後は、審査基準で特に重要なこの3つのポイントにしぼって詳しく紹介していきたいと思います!
技術面では以下の観点から採点されます。
1 新製品・新サービスが革新的であるか
2 補助事業 の目標に対する達成度の考え方を明確に設定しているか
3 課題の解決方法が明確かつ妥当であり、優位性が見込まれるか。
4 補助事業実施のための技術的能力が備わっているか。
革新性は審査基準の技術面で重要な項目です。単なる設備投資では革新性はありません。
ここでいう革新性とは、同業他社において一般的でない程度で先進性ということと同じです。
したがって、今までどこの企業でも使われていないような技術や設備が必ずしも必要というわけではありません。
また、課題の設定についても企業の目指す姿が重要となります。
設備投資をすることが課題になってしまうのは避けましょう。
設備投資をすることによってどうしたら課題を解決できるのかを明確にして、その設備投資の必要性を訴求することができます。
事業化面では以下の観点から採点されます。
1 最近の財務状況等から、補助事業を適切に遂行できると期待できるか。金融機関等からの十分な資金の 調達が見込まれるか
2 事業化に向けて、市場ニーズを考慮するとともに、市場規模が明確か。市場 ニーズの有無を検証できているか
3 補助事業の成果が価格的・性能的に優位性や収益性を有し、かつ、事業化に至るまでの 遂行方法及びスケジュールが妥当か。
4 補助事業として費用対効果が高いか。
ものづくり補助金の事業化面の審査基準では、事業が強化されどのように利益に繋げていくのかが見られています。
ここで注意しておきたいのが、設備投資をしたから利益が増えるといった一つの観点からでしか説明していないものです。
その後どのように事業を拡大していくのかの取り組みや戦略が重要です。
また、多面的な視点から説明することがカギとなります。
内部環境や外部環境などの分析を行い、そのことからどのように事業を拡大し利益を生み出していくか納得性のある計画書を作成しましょう。
政策面では以下の観点から採点されます。
1 地域の特性を活かして高い付加価値を創出し、地域の経済成長を牽引する 事業となることが期待できるか
2 ニッチ分野において、差別化を行い、グローバル市場でもトップの地位を築く潜在性を有 しているか。
3複数の事業者が連携して取組む ことにより、高い生産性向上や経済的波及効果が期待できるか。また、経営資源の有効活用が期待できるか。
4 先端的なデジタル技術の活用、低炭素技術の活用、等を通じて、我が国のイ ノベーションを牽引し得るか。
5 ウィズコロナ・ポストコロナに向けた経済構造の転換、事業環境の変化に対応する投資内容で あるか
上記のようにものづくり補助金では、政策の方針に沿った事業計画書が求められています。
税金で支出されるため政策の方針と合致していない事業計画は採用されにくいです。
いかがだったでしょうか。
上記のようにものづくり補助金の審査基準では、審査項目の技術面、事業化面、政策面をいかに適切に明確に説明することが大切です。
最後に注意していただきたいのは、点数を得るために情報を盛りすぎることはやめましょう。後で困るのは自分自身です。
しっかり、審査基準に沿った実現性のある事業計画書を目指していきましょう!
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