皆さんは同業他社でどんな企業が採択されているかご存じですか。
これから補助金を申請する方はあまり知らないかと思います。
一方で、補助金申請済みの方でも実はあまり確認していない方は多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事ではものづくり補助金で採択された企業の紹介をします!
今回が採択事例の第一弾です。
とても有意義な内容で参考になるかと思いますのでぜひ読んでいってください!
突然ですが
皆さんは3DCADについてご存知ですか。
一度は耳にしたことがあると思います。
しかし、
「コンピュータを使ってなんか楽にするやつだっけ……」
「3Dプリンターと似ているシステムかな……」
というように曖昧に理解されている方も意外と多いかと思います。
今回はそんな方のために3DCADを補助金で導入した事例を紹介して行きたいと思います!
目次 ①3D CADとは |
まず、CADとは「Computer Aided Design」の略語でコンピューターを用いて設計を支援するシステムのこといいます。
3DCADはコンピュータ上で3次元に拡張したものでコンピュータ上の仮想空間で立体を構築していきます。
主に製造業や建築業で利用されることが多いです。
しかし、中小企業の約2割しか導入していなく今後導入が進んでいくことが期待されます。
また、2DCADは少し異なります。
1 | 手書きに比べて簡単に修正や書き直しができる |
2 | 誰でも使える容易性 |
3 | データの受け渡しが簡単 |
といった特徴があります。
メリットは3つあります。
1 | 開発スピードがアップする |
2 | シミュレーションや解析ができる |
3 | 設計の精度を高められる |
4 | 修正が減少し手戻りが軽減できる |
以上のメリットがあり品質向上やコスト低減が期待できます。
まとめ
①CADとは設計を支援するシステムのこと ②3DCADはCADを3次元に拡張したもの ③3DCAD使うことで品質向上やコスト低減が期待できる |
次は3社の活用事例を紹介していきます。
下記の会社はものづくり総合サイト(https://portal.monodukuri-hojo.jp)の「成果事例のご紹介」に掲載されている企業です。
興味がありましたらぜひ他の会社もご覧ください!
事例1
株式会社石井製作所
事業:農家の省力化を実現する高所搬送機の開発と、信頼性向上を目指した3DCADの導入。
概要:新たな製品ライフサイクルの構築のため新製品の開発、製品の完成度を設計段階で向上させるために3DCADの導入を検討し、これらの課題解決を図った。
課題:新製品の開発と設計段階での製品完成度を向上させ、製品の利用寿命を長期化させる。
活用:3DCADソフトを利用しフレコンパレットとフレコン用フレーム(台座)の商品(下の写真)を1トンまで耐えられる設計にした。
成果:約5年後の平成31年には約160台を販売しその次の年には200台を販売予定と売上に貢献。
事例2
株式会社アン・モード
事業:3DCAD-CAMシステムを用いた自動車内装品の新規展開及び生産高度化。
概要:受注のための試作品開発と製作期間の短縮と受注から納期までの期間短縮と生産量に対応し生産コストの低減を図るため、3DCAD・自動延反機・自動裁断機を導入。
課題:生産リードタイムの短縮と生産コストの低減。
活用:3DCADを導入したことで
①自動裁断機を無人で操作可能に
②顧客との情報共有化や商品開発の多様化を実現
③同時に生産コストが低減
成果:商品の多様化や短納期化等が買われ日本の大手メーカーの輸出車向け用品の受注が決定
事例3
株式会社満日製作所
事業:3DCAD/CAM導入による製造リードタイム短縮と受注拡大の実現
概要:3D CAD/CAMの導入によって強みである高精度部品の多種少量生産態勢を更 に強化し、加工作業の高付加価値化と短納期化を図り、顧客からの特急対応やコスト削減等の要請に答え収益率の向上と新規分野への進出を目指す。
課題:高精度の品質の維持と生産性向上による生産リードタイムの短縮
活用:3DCAD/CAMを使用する事により、
①発注先より支給されたCADデーターをそのままプログラムに変換出来るようになり
②プログラム作成時間の短縮と手動入力が実現し
③プログラムの確認加工等の加工前段取りの時間が大幅に短縮
成果:製品立ち上げまでの納期短縮と収益率 が25%向上した
みなさんいかかでしたか?
少しはイメージができたかと思います。
しかし、一方でまだイメージできていない方もいるかと思います。
そのためチョコっと解説していきたいと思います。
結局どうやって3DCADを導入して補助金も採択されるのか疑問に思った方もいると思います。
あくまで私の見解となりますがポイントは3点あります。
①課題が明確であること
例えば、製品品質の向上や生産リードタイムの短縮といった具体的な感じです。
悪い例だと、製品の改善や生産性を高くするといった抽象的な感じです。
②課題の解決と3DCADの導入による効果が一致している
つまり、3DCADを導入したことで現れる効果によって
課題が解決されることに関係性が読み取れるかということです。
③3DCADの導入が目的となっていないこと
あくまで3DCADはおまけで一番大事なのは目的の達成です。
ここでいう目的は新規開拓、収益改善等です。
今回の内容を詳しくまとめたものがあります。
気になる方はぜひご覧になってください!
まとめ
3DCADを活用したものづくり補助金が採択されるにはポイントが3つある ①課題が明確であること ②課題の解決と3DCADの導入による効果が一致 ③3DCADの導入が目的となっていない |
ここまででいかがだったでしょうか?
①同業他社の補助金の採択事例
②3DCADを活用した補助金事例
の2点がお分かりいただけたかと思います。
これからものづくり補助金を活用する方もここで初めて知った方もある程度イメージがついたと思います。
この記事がものづくり補助金申請の役に立てたなら幸いです。
最後に総まとめです。
①CADとは設計を支援するシステムのこと ②3DCADはCADを3次元に拡張したもの ③3DCADの活用事例では「課題が明確」・「3DCAD導入が目的となっていない」等が重要 |
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