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ものづくり補助金の必要書類とは?返還が必要になるケースも紹介

ものづくり補助金の必要書類とは?返還が必要になるケースも紹介

ものづくり補助金には多くの必要書類があります。

申請にあたっては、漏れがないよう書類を揃えましょう。

また公募要領の読み込みをしておくのも大切です。

本記事ではものづくり補助金の必要書類について紹介します。

申請を検討しているのでしたら、ぜひ参考にお役立てください。

ものづくり補助金の必要書類

ものづくり補助金の必要書類

ものづくり補助金の申請にあたって求められる書類は、全部で12種類です。

ただし申請する枠によって、必要になる書類は違います。

14次締切分の公募要領概要版をもとに、提出が必要な書類を一覧で見てみましょう。

事業計画書(様式は自由)
補助経費に関する誓約書
賃金引上げの誓約書
決算書等
従業員数の確認資料
労働者名簿
「再生事業者」に係る確認書(再生事業者のみ)
課税所得の状況を示す確定申告書類(回復型賃上げ・雇用拡大枠のみ)
炭素生産性向上計画及び温室効果ガス排出削減の取組状況(グリーン枠のみ)
大幅な賃上げ計画書(大幅な賃上げに係る補助上限額引上の特例のみ)
海外事業の準備状況を示す書類(グローバル市場開拓枠のみ)
その他加点に必要な資料(任意)
(参考:ものづくり・商業・サービス補助金 公募要領 概要版 14次締切分

このうちすべての企業が提出する書類は5種類です。

応募枠によっては、さらに書類の数が増えます。

5種類の書類について概要を紹介しますので、どのような書類があるかチェックしてみましょう。

事業計画書

ものづくり補助金で提出する事業計画書の様式は自由で、A4で10ページ程度が目安です。

申請にあたっては、電子申請システムに入力する必要があります。

記載が必要になるのは次のような項目です。

  • ・応募者の概要等
  • ・事業内容
  • ・事業計画名
  • ・事業分野
  • ・具体的内容
  • ・経費明細表 
  • ・資金調達内訳

事業計画書は、補助金の申請にあたって非常に重要です。ボリュームも多いため、早めに事業計画書を用意しましょう。

ものづくり補助金は採択制なので、申請しても必ず受け取れるわけではありません。補助金を何に使い、その結果どうなるのかを説明する必要があります。採択の可能性を高めるには、根拠のある具体的な数字を記入してください。

また「わかりやすさ」も大切です。

記入後は複数人で読み返し、伝わりやすいかのチェックを行いましょう。

補助経費に関する誓約書

ものづくり補助金の申請では、補助経費に関する誓約書も必要です。

誓約書では次のような内容の確認を行います。

  • ・国が助成するほかの制度と重複していない
  • ・公的医療保険や介護保険からの診療報酬との重複がない

必要書類の1つですので、忘れずに添付しましょう。

賃金引上げの誓約書

申請にあたっては賃金引き上げ計画も必要です。なお賃金の上げ幅が大きいと採択時に加点があります。

加点によって、採択の可能性を高められるかもしれません。

ただし賃金引き上げが未達になると、補助金の返還を求められます。

確実に達成できるような計画を考えてみましょう。

決算書等

法人・個人事業主どちらも、決算書等の提出が必要です。

  • ・法人……直近2期分の決算書等
  • ・個人事業主……2期分の確定申告書等

ただし設立2年以下の場合は、1期分の決算書等で問題ありません。

設立直後で決算書がない場合には「設立事業計画書」を提出します。

労働者名簿

応募申請時の従業員数が21名以上かつ従業員数の確認資料の従業員数が20名以下なら、労働者名簿も必要です。労働者名簿の様式に決まりはありませんが、以下の記載が求められます。

  • ・事業者名
  • ・従業員数
  • ・従業員の氏名・生年月日・雇入れ年月日・業務の種類

該当する場合は、労働者名簿も準備しておきましょう。

様式や参考情報はホームページからダウンロード可能

様式や参考情報はホームページからダウンロード可能

ものづくり補助金の申請にあたって必要な様式や参考情報は、ホームページからのダウンロードが可能です。申請を考えているのなら、まずは様式や参考情報をダウンロードして内容を確認しましょう。

また補助経費に関する誓約書・賃金引上げ計画の誓約書もダウンロードが必要です。

ホームページからは「よくある質問」もダウンロードできます。

申請にあたって疑問点が多いのなら、よくある質問をチェックしてみてください。

ものづくり補助金の返還が必要なケース

ものづくり補助金の返還が必要なケース

ものづくり補助金では、返還が必要になるケースがあります。申請にあたっては、返還の可能性も考慮しておきましょう。

  • ・大きな利益が出ている
  • ・賃上げが達成できていない
  • ・不正受給があった

それぞれのケースについても概要を見てみましょう。

返還が必要なケース1.大きな利益が出ている

ものづくり補助金は、事業の完了後に5年間の事業化状況報告を行います。そこで利益が多いと、返還が必要になるかもしれません。

ただし自己負担分までは相殺が可能です。

また該当年度の決算が赤字だった場合は、収益納付が免除されます。

返還が必要なケース2.賃上げが達成できていない

ものづくり補助金で採択されても、賃上げが達成できていないと返還が必要です。

賃上げが原因で返還が必要になるパターンには次の2つが挙げられます。

  • ・給与支給総額の増加目標が未達
  • ・事業場内最低賃金の増加目標が未達

賃上げが未達でも、返還が免除されるパターンがあります。しかし、ある程度の利益が出ているのに賃上げをしていないのなら、返還の対象となる可能性が高いでしょう。

返還が必要なケース3.不正受給があった

補助金の申請にあたっては、不正受給への注意も求められます。不正受給だと判断されると、加算金を課したうえでの返還が求められるからです。

 補助金の申請にあたって、「虚偽の申請による不正受給」、「補助金の目的外利用」や「補助金受給額を不当に釣り上げ、関係者へ報酬を配賦する」といった不正な行為が判明した場合は、交付規程に基づき交付決定取消となるだけでなく、補助金交付済みの場合、加算金を課した上で当該補助金の返還を求めます。

 上記の不正な行為が判明した場合は、不正内容の公表等を受けることや「補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律」第29条に基づき、5年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金または両方に処せられる可能性があります。

(引用:公募要領について|ものづくり補助事業公式ホームページ ものづくり補助金総合サイト

不正受給だと判断されないよう、補助金の申請書類は正確に作成する必要があります。専門家の協力を得るなどして、トラブルにつながらないよう注意しましょう。

ものづくり補助金の書類作成は専門家への相談がおすすめ

ものづくり補助金の書類作成は専門家への相談がおすすめ

必要書類や手続きのスケジュールを確認するのには、公募要領の概要版が見やすくて便利です。申請を検討する段階では、グラフや図の多い概要版を参考にするとよいでしょう。

しかし実際の申請にあっては、公募要領の確認が必要不可欠です。

公募要領は文字ばかりで説明も複雑であるため、わかりづらく読みにくいと感じられるかもしれません。日次の業務に加えて事業計画の作成を行うのは大変でしょう。

そこで書類作成を行うのなら、補助金申請の専門家への相談がおすすめの方法です。豊富な知識を持つ専門家なら、補助金申請を適切にサポートしてくれます。補助金申請を考える製造業の強い味方となってくれるでしょう。

採択の可能性を高めるために、ぜひ補助金申請の専門家への相談を検討してみてくださいね。


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