千葉県では現在、最大500万円が補助される「ちば中小企業 生産性向上・設備投資補助金」が公募されています。
2024年6月末に、申請受付期限が、7月31日(水)まで延長となりました。
機械装置等の購入や、専用ソフト・情報システムの構築・導入に使える補助金のため、設備やソフト、システムのリプレイスに活用することができ、生産性の向上につなげることが可能です。
今回はこの「ちば中小企業 生産性向上・設備投資補助金」について解説します。
「ちば中小企業 生産性向上・設備投資補助金」とは、千葉県が令和5年(2023年)12月20日から申請受付を開始した補助金制度です。
「生産性向上」につながる設備投資が対象で、「生産性向上」とは、以下に当てはまるものになります。
・省人化(業務効率化)
・生産量の増大
・新事業展開・新商品開発
これらに該当する機械装置やシステム、ソフトウェアを購入した場合に、補助が受けられるというものになります。
申請受付の締切が延長されて、現在は令和6年(2024年)7月31日(水)です。ただし、予算がなくなり次第、受付が終了となります。公式ホームページには予算進捗状況が公表されていますが、令和6年(2024年)6月24日時点だと「85%」です。
申請受付期限まで4週間弱ありますが、締切が近くなると申請が急増する可能性が高いため、早めの申請をオススメします。
「ちば中小企業 生産性向上・設備投資補助金」の補助金額と補助率は、以下の通りです。
補助金額:500万円以内(下限額100万円)
補助率:1/2以内
そのため、最大500万円の補助金を受け取るためには、1,000万円以上の設備投資を行う必要があります。
なお、下限額は100万円のため、150〜200万円の設備投資の場合でも、100万円の補助金を受け取ることができます。
「ちば中小企業 生産性向上・設備投資補助金」の対象者は、『千葉県内に補助事業を実施する事業所等を有する県内中小企業者』になります。
また、申請時点で千葉県内に事務所がなくても、事業実施期間内に千葉県内に事務所を設立する場合は、対象者になります。
ただし、設備やシステム等を設置・導入する場所は、千葉県内の店舗や事務所限定になります。他県の店舗や事務所に設置・導入する場合は対象とならないため注意が必要です。
県内中小企業者の具体的な定義は、以下の数字を満たす会社と個人になります。
資本金:3億円以下
常時使用する従業員の数:300人以下
資本金:1億円以下
常時使用する従業員の数:100人
資本金:5,000万円以下
常時使用する従業員の数:100人
資本金:5,000万円以下
常時使用する従業員の数:50人
資本金:3億円以下
常時使用する従業員の数:900人
資本金:3億円以下
常時使用する従業員の数:300人
資本金:5,000万円以下
常時使用する従業員の数:200人
資本金:3億円以下
常時使用する従業員の数:300人
「ちば中小企業 生産性向上・設備投資補助金」の補助対象経費は、『機械装置・ システム構築費』のみとなります。
具体的には、事業計画書に記載した事業のために使用し、かつ事業者に所有権が帰属する、以下の3点の経費になります。
① 機械装置等の購入・製作・改良に要する経費
② 専用ソフトウェア・情報システム等の購入・構築に要する経費
③ ①又は②の導入に直接必要な運搬・据付に要する経費
機械装置や専用ソフトウェア、情報システム等の購入・製作・構築などが対象となります。また機械装置等の運搬・据付に要した費用も含まれます。
ただし、機械装置等及び専用ソフトウェア・情報システム等は、単価10万円(税抜)以上のものが対象となります。
その一方で、パソコンやプリンター、スマートフォンやタブレットなど、汎用性が高く、事業以外に使えるものは経費の対象外となります(明らかに、申請した事業だけしか使えないものは対象となります)
また、自社の人件費や物件の建築・改修・賃借料、クラウドサービス利用料も対象外となります。
最後に「ちば中小企業 生産性向上・設備投資補助金」の申請から補助金の受取までの流れについてお伝えします。
申請から補助金の受取までの流れは、以下のとおりです。
①交付申請
②審査・交付決定
③補助事業実施
④実績報告
⑤審査・補助金額の確定
⑥精算払請求
⑦補助金振込
申請に必要な書類の作成・準備を行い、締切の令和6年(2024年)7月31日(水)までに、千葉県に申請を行います。申請はオンラインのみで、「ちば中小企業 生産性向上・設備投資補助金」のサイト上から行います。
ただし、予算がなくなり次第、締切前に受付終了となるため、締切間際ではなく、作成・準備が済み次第、速やかに申請するようにしてください。
交付申請で提出した書類を千葉県が審査して、内容に問題ないと判断した場合は、補助金を支給する事業として承認する「交付決定」を行います。審査期間は概ね1ヶ月程度となっています。
千葉県からの「交付決定」を受けてから、事業計画書に書かれた事業に取り組みます。なので「交付決定」の後に、機械装置やシステムの発注・購入を行います。そのため、「交付決定」の前に機械装置やシステムの購入を行ってしまった場合は経費として認められないため、注意が必要です。
補助事業の実施期間は、令和6年(2024年)12月27日(水)までとなります。
機械装置やシステムの購入を行い、事業計画書に書かれた事業に取り組んだら、実績報告を行います。実際にどのような機械装置やシステムの購入を行ったのか。その結果、どのような効果があったのかを、指定された書式に記入し、必要書類とあわせて提出を行います。
なお、実績報告には期限が定められていて、補助事業が完了した日から30日以内、または令和6年(2024年)12月27日(水)までに行う必要があります。
実績報告で提出された書類を千葉県が審査します。審査の結果、書類に不備があった場合は修正を依頼されることもあるので、その場合は速やかに修正を行いましょう。
審査の結果、問題なしと判断されれば、支給する補助金の金額が確定となります。
千葉県から補助金額の確定の通知が来たら、千葉県が指定している請求書(様式8)に記入のうえ、オンラインで提出します。
千葉県が請求書を受け取ってから、補助金が振り込まれます。とくに問題がなければ、1ヶ月以内に振り込まれます。
ものづくり補助金が現在公募していないため、機械設備やソフトウェア、システムの導入を検討されている千葉県の事業者にとって、「ちば中小企業 生産性向上・設備投資補助金」は魅力的な制度ではないでしょうか。
「生産性向上」という目的で、「省人化(業務効率化)」「生産量の増大」「新事業展開・新商品開発」を実現すれば良いので、機械設備のリプレイスや最新のソフトウェアやシステムの導入の場合は、ほとんど該当すると思われます。
繰り返しになりますが、申請受付の締切は、令和6年(2024年)7月31日(水)となっていて、予算がなくなり次第、受付が終了となります。申請を前向きに検討される方は、お早めの申請をオススメします。
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