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製造業のサステナブル経営 - 話題のCSRの基本を徹底解説!

現代のビジネス環境は、企業は利益を上げるだけでなく、社会からの信頼を醸成しながら、持続可能な成長を目指す必要がある時代となりました。

この2つの目標を達成するのに重要な要素になってくるのが、企業の社会的活動(CSR)です。

そこで今回は、CSRの意味や実践するメリット・デメリット、事例を解説していきます。



目次

CSRとは
CSRの背景
CSRのメリット
CSRのデメリット
CSRの事例
まとめ



CSRとは

企業の社会的責任(CSR)とは、企業が利益を追求するだけでなく、社会や環境にも配慮し、持続可能な社会づくりに貢献することです。

企業は事業活動を行う際、従業員、地域住民、環境など、様々な関係者の声に耳を傾けることが重要です。

そして、社会や環境に悪影響を与えないよう注意を払い、積極的に貢献する活動を行うことが求められています。

具体的なCSR活動には、環境保護への取り組み、働きやすい職場づくり、地域交流などがあります。

企業は利益を上げると同時に、このようなCSR活動に力を入れ、社会からの信頼を得ながら、持続可能な成長を目指す必要があるのです。



CSRの背景

企業の社会的責任(CSR)が求められるようになった理由は、主に次の2つです。

1つ目は、大手企業の不正経営が相次いで明るみに出たことです。

2000年代初頭、米国の大企業エンロンやワールドコムが粉飾決算をしていたことが発覚し、倒産に追い込まれました。

このような企業不祥事が国内外で続発し、企業に対する信頼が大きく損なわれたのです。


2つ目は、地球温暖化などの環境問題が深刻化したことです。

企業活動が環境に悪影響を及ぼしていると指摘され、企業には環境保護への取り組みが強く求められるようになりました。

このように、企業不祥事と環境問題への関心の高まりから、企業に対して利益だけを追求するのではなく、社会の一員として倫理を重視し、説明責任を果たすことが求められるようになってきました。

そして、こうした動きが世界的に広がり、CSRの国際規格ISO26000が制定されるなど、CSRへの取り組みが加速していったのです。



CSRのメリット

企業がCSR(企業の社会的責任)活動に取り組む4つのメリットを紹介します。

①企業イメージの向上
②取引先との関係強化
③従業員の士気や満足度向上
④優秀な人材の確保

1. 企業イメージの向上

環境保護や社会貢献に配慮したCSR活動は、企業の良いイメージを広め、商品やサービスへの信頼を高めます。

また、地域との連携も進み、認知度アップにつながります。

東京商工会議所の調査によれば、大企業の98.3%、中小企業の79.7%がCSR活動によって企業イメージが向上したと報告しています。


2. 取引先との関係強化

企業イメージが良くなれば、取引先からの信頼も厚くなり、良好な関係が築けます。

CSRへの積極的な取り組みによって良い評判が広まり、新たな取引の契機ともなり得ます。


3. 従業員の士気や満足度向上

社会貢献できることに誇りを持て、仕事へのモチベーションが上がります。

また、労働条件や労働環境が改善される可能性も上がり、社員同士の交流も深まり、組織が活性化します。


4. 優秀な人材の確保

CSRに積極的な企業は、就職希望者から好印象を持たれます。

年々、労働人口が減少する中で、企業が行う採用活動の重要性が増しています。

若い世代は特に企業の社会貢献を重視する傾向にあり、採用をする際に競合他社よりも有利になる可能性もあります。


このように、社会貢献によって企業イメージを高め、それが従業員満足度や口コミによってさらに拡大していくといったサイクルによって、企業の採用活動も効率的になります。

このようにCSRは、単なる社会貢献活動に留まらず、企業の持続的発展に資する重要な活動だと言えます。



CSRのデメリット

CSRにはメリットがたくさんありますが、デメリットも存在します。

1. コストの増加

CSR活動には人件費や設備投資などの追加コストがかかります。

特に中小企業では、限られた経営資源の中で対応が難しい面があります。

エコ素材の利用による製造コストアップや、福利厚生向上のための費用増加なども考えられます。

成果が出るまでに時間を要するため、短期的には赤字になるリスクもあります。


2. 人手不足

CSR専門部署の設置や、社員のCSR活動参加などで、人手が本業から分散してしまう可能性があります。

特に人的リソースが乏しい中小企業では、この影響は大きくなります。

生産性や業務効率が低下するリスクもあるでしょう。


このようにCSRへの取り組みは、メリットがある反面、コストや人手面でのデメリットも無視できません。

中小企業においては、限られた経営資源の中でCSRに取り組む難しさがあります。

しかし中長期的な企業価値向上につながるCSRを、バランスを取りながら着実に進めていくことが重要と考えられています。



CSRの事例

富士フィルム

富士フイルムは、企業理念に基づきCSR活動を全社的に推進しています。

独自の方針を全社員に浸透させ、日常業務にも社会貢献の視点を取り入れる文化があります。

主な活動分野は「自然環境」「学術・教育」「文化・芸術・スポーツ」「健康」の4つです。

具体的には、自然保護活動のための公益信託を設立し、資金面からも支援しています。

新型コロナ対策では、検査キットの開発やAI診断支援など、自社の製品・技術を活用した取り組みを行いました。

2030年度までのCO2排出30%削減など、環境と健康を重点課題に掲げ、高い目標を設定しています。

また、リモートワーク支援などを通じて、働き方改革へも貢献しようとしています。


ブリヂストン

ブリヂストンは、社是「最高の品質で社会に貢献」の実現に向け、グローバルにCSR活動を展開しています。

主な取り組みは以下の通りです。

・天然ゴム生産国への苗木配布により、原材料の生産性向上を支援
・建物用免震ゴムの販売で、地震に強い安全な建物への貢献

また、独自の「Our Way To Serve」というCSR方針の下、「モビリティ」「人々の生活」「環境」の3つを主要テーマに掲げ、各分野で課題解決に取り組んでいます。

2007年には環境・品質・安全などの「22の課題」も設定し、根本的な社会課題への対応を進めています。

このように、ブリヂストンではタイヤメーカーとしての強みを活かしながら、グローバル規模で社会課題の解決とCSR活動を積極的に推進しているのが特徴です。



まとめ

今回は企業の社会的責任(CSR)について解説しました。

これからの時代で求められるのは、持続可能な成長と社会貢献と移り変わり、環境に配慮された商品・サービスが選ばれるようになってきています。

また、国としても環境配慮を推進するため、サステナブルに向けた補助金も存在します。

弊社は補助金申請のサポートも行っているので、自社の状況にあった補助金を知りたい、補助金申請が初めてで何からすればいいかわからないという方はお気軽にご相談ください。



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